RSウイルスの予防法・治療法について

●RSウイルスの予防法は?
手洗い、うがい、日常的に清潔を保ちましょう。
この病気の予防接種はありません。飛沫感染や、物を介した接触によって感染することが多いので家庭内感染が起こりやすい病気です。
幼稚園や保育園に通っている児童が、家庭内に持ち込むことが多いため児童や重症化しやすい乳幼児やご高齢の方がいる家庭では特に注意しましょう。


●RSウイルスの治療法は?
発熱や呼吸器症状を和らげる対処療法が主体となります。
残念ながらRSウイルスに効果的なお薬はありません。去痰剤や気管支拡張剤など、症状にあわせたお薬を処方します。
細菌感染の合併が疑われる場合は抗生物質も使用することがあります。

●保護者の皆様へ:家庭でできること5つ
1.水分を与える
脱水症状を起こさないように、上手に水分を与えるようにしましょう。
2.鼻水を吸い取る
鼻づまりが起こることが多いです。こまめに吸い取ってあげましょう。
3.湿度調節
呼吸が楽になるように、加湿器などで湿度を調節してあげましょう。
4.手洗いうがいの徹底
患者と接した後は、うつってしまわないよう手をよく洗ってうがいをしましょう。
5.1週間は人混みを避ける
症状が良くなっても1週間程度はウイルスを排出します。人が集まる場所は避けましょう。

赤ちゃんから大人まで何度でもかかる可能性のある病気ですので、家族全員が毎日手洗い・うがいをして予防を心がけましょう。
ご不明・ご不安なことがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

RSウイルスとは

●RSウイルスとは
毎年冬季に流行し、2歳くらいまでにほとんどの乳幼児が感染する病気です。
風邪の原因ウイルスの一つで、赤ちゃんから大人まで何度もかかることが特徴です。
多くは風邪症状のみで済みますが、赤ちゃんやお年寄りでは重症化し細気管支炎・肺炎などの症状を起こすことがあるので注意が必要です。

 

●症状
感染後4〜5日の潜伏期を経て、鼻水、咳、発熱などの症状が現れます。さらに重症化が進むと気管支炎や細気管支炎を発症して、呼吸するときに「ゼーゼー」とか「ヒューヒュー」といった喘鳴が現れたり、中耳炎を合併したりすることもあります。通常は1〜2週間で回復しますが、未熟児や心肺に基礎疾患のある小児は重症化しやすい傾向があり、重症化した場合は、入院治療が必要です。新生児では発症後に無呼吸を起こすことがあるので特に注意が必要となります。


熱をともなう咳、あるいは強い咳が出たら医師に診てもらいましょう。
早めの発見でまわりへの感染を防ぎ、自身の重症化も防ぐことが重要です。

アレルギーで起こる病気−食物アレルギー、アトピー性皮膚炎

■食物アレルギー
赤ちゃんに多く10人に1人、みられるといわれています。
消化機能が未熟なため、食物に含まれるタンパク質を分解しきれず大きな分子のまま吸収してしまいます。
そのためIgE抗体(アレルギーの原因物質をつくるもの)が作られやすく、アレルギー反応を起こしやすいのです。
主な症状として、発疹・じんましんなどの皮膚症状、腹痛などの消化器症状、ゼーゼーするなどの呼吸器症状があります。
二つ以上の症状が急激に激しく起きることをアナフィラキシーショックといいます。
赤ちゃんの食物アレルギーは、年齢とともに消化力の発達によって治っていくことが期待できます。

■アトピー性皮膚炎
皮膚にかゆみを伴う湿疹が見られ、よくなったり悪くなったりを繰り返しながら慢性的に続きます。
頭部や顔、関節部分や耳などに赤い発疹が生じ、体中に広がることもあります。耳の付け根がただれて切れる「耳切れ」という症状も特徴の一つです。
季節の影響(夏の汗・日差し、冬の乾燥等)を受けて症状が変化します。

<受診前にメモしておきましょう>
症状や原因を少しでも早く理解、発見するために必要な情報です。是非メモしておいて医師に伝えるようにしましょう。
■初診時
・初めて症状が出たときの症状(例:湿疹、じんましん、ゼーゼーなど)
・症状が出たきっかけとされるもの(例:食べ物、動物、引っ越しなど)
・その後の経過(持続している、再発した、繰り返すなど)
・これまでにかかった病院、検査結果、使用した薬
・家族のアレルギーの有無
・ペット、喫煙者の有無

■定期受診
(食物アレルギーの場合)
 ・ 除去している食べ物、誤食して症状が出た・出なかった経験
 ・食べてよいか確認しておきたいもの
 ・園や学校へ提出する書類について確認したいこと

(湿疹の場合)
 ・湿疹の状態
 ・使用した軟膏の種類と量
 ・軟膏の効果(例:塗っても効かない、塗れば効くけれどすぐ悪化する)
 ・余っている薬の種類と量(余っている薬を全部持参するとより良いです)

(ぜんそくの場合)
 ・咳やゼイゼイの出た日、発作のきっかけ、その時の対応
 ・予防薬の使用状況、余っている薬の種類と量
 ・ぜんそく日誌やピークフローをつけている場合は、忘れずに持参する



アレルギーとは

<アレルギーとは>
私たちの体には、外部から入ってきた異物を排除する「免疫」という機能が備わっています。
免疫は細菌やウイルスから体を守ってくれている大切な仕組みですが、ときとして過剰に働いてしまうことで
害のないもの(食べ物、ホコリ、花粉等)にまで反応してしまうことがあります。それによってかえって体に害を起こしてしまうのがアレルギーです。
アレルギーは体に入ってきた異物に対して「IgE抗体」というタンパクが作らえることから始まります。
このIgE抗体が異物に対して、かゆみや鼻水などの症状を引き起こす原因物質(例:ヒスタミン)を作り出します。
アレルギーを起こしやすい体質は、ある程度遺伝する傾向があるため、ご家族にアレルギーの方がいるとお子さんにも起きる可能性が少し高くなります。

<原因は?>
アレルギーを引き起こす物質を「アレルゲン」といいます。
アレルゲンは生活のいたるのところに存在しています。例えば食べ物でアレルギーを引き起こすのが「食物アレルゲン」です。
鶏卵・乳製品・小麦などが代表的な例ですが、魚・ピーナッツ・いくら・果物などのアレルギーも増えてきています。

<治療法は?>
症状を和らげるために、抗ヒスタミン薬やステロイド軟膏を使います。予防のために普段から飲み薬などを使うことも大切な治療です。
しかし、薬だけでは根本的な治療になりませんので原因や悪化因子を突き止め生活の中で除去していくことがより大切です。
原因アレルゲンとの接触が続くと、症状が慢性化して治療が難しなっていきます。早急に原因アレルゲンを見つけましょう。

<アレルゲン(原因)を探す方法は?>
・血液検査
もっとも一般的で多くの病院が行っています。まずは血液検査をしてIgE抗体量を調べましょう。
少量の採血で数種類のアレルゲンを調べることができるため、体への不安も少ない検査法の一つです。

・食物除去試験
アトピー性皮膚炎の原因として食物アレルギーが疑わる場合に行う試験です。
疑わしい食物を食べず数週間過ごし、湿疹の改善を観察します。母乳栄養の場合、お母さんの食事から除去します。
改善がみられれば、その食物が原因である可能性が高いです。

・食物負荷試験
疑わしい食物を実際に食べて、アレルギー症状がでるかどうかを観察します。アレルギーの有無、症状を起こす摂取量、症状の強さも確認できるため、
具体的な食物除去の方針を決定することができます。強い症状に備え、専門医のもとで実施されます。


子どもに多い皮ふ疾患−とびひ、じんましん

■とびひ
<とびひとは>
成績な名称は伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)といいます。子どもがかかる皮ふ疾患の中でも代表的な皮膚細菌感染症で、特に夏に多く見られます。
症状は虫刺されや湿疹、傷を掻きむしった場所にびらん(ただれ)や水疱ができるものです。手を介してあちこちに同じ症状が広がってしまうのが特徴です。

<治療方法>
軽症でも抗生物質入りの軟膏での治療が必要となります。
ほとんどの場合は、抗生物質の内服を行わないと広がってしまいますので、早めに医師への相談をお願いします。

<お家でできること>
・患部は直接触らないようにしましょう。
お風呂や石鹸の使用は大丈夫ですが、兄弟と一緒に入ったり、プール遊びは避けましょう。
・他の子との接触を避けましょう。
子ども同士で移りやすいです。なるべく接触しないようにしましょう。

■じんましん
<じんましんとは>
円形や地図上に盛り上がった発赤、虫刺されのような丘疹と強いかゆみが突然発症し、24時間以内に治まる疾患です。症状が6週間以上続く場合は「慢性じんましん」といいます。原因は不明なケースが多く、長期間続く・症状が重症の場合は血液検査などを行います。
原因・誘引としてあげられるのは、食物・食品添加物・薬剤・昆虫・物理的刺激(寒冷、温熱、振動等)・運動発汗(疲労、ストレス等)です。

<治療方法>
できるだけ原因・悪化因子を探しそれらを避けることが第一です。薬による治療としては、一般的に抗ヒスタミン薬の効果が期待できます。
外用薬は多少痒みを軽減する程度ですが、内服薬・注射薬で明らかな効果が期待できます。
その他、漢方薬など症状に応じて補助的に用いられる場合もあります。

<お家でできること>
憎悪因子となりやすいものを避けましょう
・疲労やストレスを溜め込まない
・魚介類や肉類はできるだけ新鮮なものを摂る
・防腐剤や色素を含む食品は控える


これらのかゆみを伴う症状は、お子さんにとってとても辛いですし、親御さんも見ていられないですよね。
早めの治療が重症化・長期化を避けることにつながりますので、お気軽にご相談ください。

子どもに多い皮ふ疾患−あせも、おむつかぶれ

■あせも(汗疹)
<あせも(汗疹)とは>
小さい身体でも汗腺の数は同じということは有名な話です。それゆえに汗管(汗が出る穴)がほこりや汗の成分、汚れなどが詰まりやすい状態になります。そうすると汗がうまく表面に出せなくなるので起こるトラブルがあせも(汗疹)です。
特に汗をかきやすい夏に多いですが、発熱した時に起こることもあります。汗をかきやすい、関節の間や背中、首のまわりなどに赤い丘疹ができます。ひどくなると赤く広がり、かゆみを伴います。

<お家でできること>
・環境を整える
風通しの良い涼しい環境にしましょう。室温23℃前後、湿度55%前後が理想です。
・汗をかいたら拭く
ハンカチやウェットティッシュでそっと抑えるように吹きましょう。着替えをこまめにすると良いです。
・衣服を変える
こまめに着替えることはもちろん、衣服は吸湿性と通気性のよいものを選ぶようにしましょう。
・入浴、シャワーを行う
毎回石鹸を使う必要はありません。石鹸を使用するのは1日1回、よく泡立ててやさしく手で洗いましょう。
石鹸分が残ると症状を悪化させてしまうので丁寧にすすいでください。

改善されないときには、炎症を抑える軟膏やステロイド軟膏で治療となります。

■おむつかぶれ
<おむつかぶれとは>
おむつでむれることで皮ふの抵抗力が弱くなります。そこへ尿や便の成分のよって刺激が加わり、炎症を起こすことを指します。おむつにあたっている部分のみが赤くなってしまい、ひどくなると表面がむけたようにただれてしまいます。

<お家でできること>
・おむつを交換する
予防として頻繁におむつを交換することが第一です。おしり拭きや濡らしたコットンで優しく拭きましょう。
・ぬるま湯で洗う
可能なときには、排便後ぬるま湯で優しく洗いましょう。
・乾燥させ保護する
おしり拭きなどで吹いた後、しっかり乾燥させることが大切です。その後保湿クリームなど、保護のためにクリームを塗ることで予防できます。

治療では抗炎症効果のある軟膏や、ステロイド軟膏を使用します。

子どもの便秘症とは

便秘症は、身近な病気、よくある病気でたいしたことではないと考えられがちな病気の一つです。
しかし、便秘症のお子さんは排便時にとても痛い思いをしていたり、苦しんだりしていることが多く、放っておいてよい病気ではないのです。きちんと治療をしないと悪循環を繰り返し、腸が異常に膨らむ「巨大結腸症」や、おもらしが続く「遺糞症」という状態になってしまうこともあります。便秘症と判断された場合はすぐに治療を始めましょう。

●便秘症とは
便が長い時間出ない、または出にくいことを指します。週に3回より少ない・5日以上出ない日が続けば便秘と考えます。毎日出ていても、出す時に痛がる・肛門がきれて血が出るような場合も便秘です。
さらに、腸が便に溜まりすぎると少量の便が頻繁に漏れ出るようになり、小さいコロコロの便や柔らかい便が一日に何回も出ている場合も便秘の疑いがあるのです。

●診断法
便の回数・硬さなどを聞いて診断します。必要に応じてレントゲン撮影・超音波検査を行う場合もあります。
普段は便がよく出ているのに一時的に便秘の状態になっただけのときは「一過性便秘」といい、浣腸や薬で便を出してあげれば元の良い状態に戻る場合がほとんどです。

●治療法
浣腸や下剤などのお薬で治療します。便秘は治療が不十分だとだんだん悪化してしまうため、週に3回以上、苦しくない・痛くない状態で排便できるよう、きちんとお薬を飲ませることが大切です。

10人に1人かそれ以上が便秘症と言われているほど、こどもの便秘症は珍しいものではありません。
だからといって放置しておいて良い症状で決してなく、慢性的な便秘にならないためにも早めに適切な治療を受けるようにしましょう。お気軽にご相談ください。

子どもの便秘予防・改善

お家でできる、便秘予防をご紹介します。すぐに目にみえるような効果がでるものではなく、お子さんによって異なる部分もありますが、全般的な健康のために良いことですので是非実践してみてくださいね。

●生活習慣の見直し
・早寝早起きをし、規則正しい生活をしましょう。
・バランスの取れた食事を3食きちんと摂り、決められたおやつの時間以外の間食は避けましょう。
・散歩や掃除など軽い運動でよいので、なるべく体を動かしましょう。腸の運動を活発にし便通をよくします。

●食事療法
・食事の全体量を見直しましょう。(足りている?多すぎる?)
・こまめに水分を与えましょう。
・食物繊維(コーン、おから、さつまいも、そば等)を摂りましょう。

●トイレトレーニングについて
無理なトイレトレーニングは便秘を悪化させたり、原因になることがあります。トイレを失敗して叱られた、硬い便で肛門が痛い思いをしたことがある等の経験から排便しないように足をクロスさせたり走り回ってこらえることがあります。
まず、トイレトレーニングはトイレに興味を示したり、まねをしたがったり、コミュニケーションがある程度取れたりなど、本人の発達段階を考慮して開始しましょう。はじめは着衣のまま便座やオマルに座らせても良いです。

●トイレでできること
・無理強いはせず、ゆとりのある時間帯に便座に座る週間をつけましょう(長い時間かけることは避けてください)
・排便しなくても便座に座っていられたら褒めましょう
・排便できたら大いに褒めて、喜ぶ姿を見せましょう


家での習慣によって便秘が改善することは大いにあります。どのように便が出ているか記録をつけていると正確な治療方針を決める上でとても大切ですので、排便日誌をつけてみることもオススメです。
便秘は様々な原因や症状があるため、手探り状態で不安な点も多いかと思います。まずはお気軽にご相談ください。

お知らせ:来院状況・新型コロナウイルス感染防止の取り組みについて

いつもかしの木こどもクリニックをご利用いただきまして、ありがとうございます。

1)当院の来院状況
現在風邪症状のお子様はほとんど通院されていない状況が続いております。
(※全体の1%程度、新型コロナウイルスの感染状況によって変わる可能性があります。)
幼稚園・保育園、学校が再開されておりますが、新型コロナウイルス対策のこともあり風邪症状の方は少ないです。
そのため、その他の症状で来院される方は安心して通院していただけます。

2)当院の新型コロナウイルス感染予防の取り組み
ご来院時は必ずマスクの着用をお願いします。
新型コロナウイルス対策として、本人または付添の方が前日から当日までに1回でも37.以上の熱があれば、隔離室へご案内します。
医師による診察を行う際、感染予防対策として医療用のゴーグル・長袖長ズボンの防護服を着用しています。検体採取時はフェイスガードも着用します。

今後とも、安心してご来院いただけますよう努めてまいります。
感染予防のご協力を宜しくお願い申し上げます。

百日咳の予防法は?

百日咳の予防法はずばり、予防接種です。
定期接種の推奨期間内に、予防接種を行うようにしましょう。
予防接種スケジュールの詳細はこちら>>

また前記事で兄・姉からの感染が多いことをお伝えしました。
当院では、定期接種ワクチンで定期外の年齢で接種するものも行っています。
例えば、百日咳の予防接種が含まれる3種混合(DPT)は日本小児科学会でも
就学前時の百日咳抗体価が低下していることを受けて就学前の追加接種を推奨しています。

当院にて、5歳以上7歳未満(4回目の接種より6ヶ月以上あける)の期間で接種可能ですので
お気軽にお問い合わせください。
当院の予防接種についてはこちら>>

百日咳(百日せき)とはどんな病気?感染経路は?

百日咳(百日せき)とは、息が吸えないくらいひどい咳が続いてしまう病気です。
月齢の低い赤ちゃんが感染すると、十分に呼吸ができなくなってしまうことで、唇が青くなったり(チアノーゼ)、けいれんを起こしたりします。まれに肺炎や脳症など命にかかわる重い症状を引き起こすこともあります。


実は、0歳児(6ヶ月未満)の感染経路で最も多いのは兄・姉からの感染なのです。
この原因は予防接種に関係しています。

0歳児で予防接種を受け、百日咳に対する免疫力がアップしますが徐々に低下していきます。
そのため4,5歳からかかる子どもが増加し、年中・年長児の兄・姉から赤ちゃんに感染してしまうケースが一番多いのです。

■百日咳に罹患した0歳児(6か月未満)125人の主な感染経路
重複あり。問い合わせから得られた情報を含む。

母親

28人(22%)

父親

24人(19%)

兄・姉

38人(30%)

祖父母

8人(6%)

その他

8人(6%)

不明

42人(34%)

その他:叔母、保育士、記載なし。
 不明:10人は周囲に咳症状の者あり。

赤ちゃんにうつしてしまわないためにも、家族全員の予防が大切ですね。

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