肺炎マイコプラズマの治療法、予防法について

●治療法
肺炎マイコプラズマ感染症は、基本的には自然治癒する病気です。しかし長引くと重症化する恐れもあるため、治療する場合にはお薬(抗生物質)が処方されます。
まず第一にはマクロライド系抗生物質というお薬が選択されますが、近年、この薬が効かないタイプも増えています。そのため飲み始めて2〜3日経っても熱が下がらない場合は、ほかの抗生物質に変更する場合があります。ちなみに、マクロライド系抗生物質には苦味のあるものが多いため、お子さまに飲ませる場合はアイスクリームに混ぜたりするとよいでしょう。なかなか熱が下がらない、薬が飲めない、ぐったりしている場合などには入院して治療を行うこともあります。

●予防
肺炎マイコプラズマ感染症もRSウイルスと同じく、特別な予防法はありません。感染経路はインフルエンザ等と同じですので、普段から手洗いうがいを励行し、また十分な睡眠と栄養を摂ることが重要です。特に流行している時期にはマスクをすることも効果的なので、外出時にもつけるようにしましょう。家族に患者がいる場合は、可能な限り、濃厚な接触は避けたほうが良いでしょう。

肺炎マイコプラズマとは

肺炎マイコプラズマ(Mycoplasma pneumoniae)とは細菌の一つで、感染するとかぜ症状、気管支炎、マイコプラズマ肺炎などを起こします。好発年齢は6−12歳ですが、乳幼児や成人にも感染することがあります。普通の細菌とは構造が異なるため、効果のあるお薬(抗生物質)は一部に限られていますのが特徴です。
最近では大流行こそないものの、患者数は少なくありません。一年を通して発生しますが、秋から冬にかけて増える傾向がある病気です。
学校や家庭などで主に咳のしぶきを吸い込んだり(飛沫感染)、患者と身近で接触することで感染するといわれています。
肺炎マイコプラズマ感染症は、見逃されて長引くと場合によっては入院が必要になることもある、厄介な病気のひとつです。

●症状は?
感染後2〜3週間くらいの長い潜伏期間を経て、はじめは発熱や全身倦怠、頭痛などかぜの症状を訴えます。3〜5日後から乾いた咳が出始め、徐々に強くなり、解熱後も3〜4週間続くことがあります。
肺炎マイコプラズマに感染しても気管支炎ですむことが多く、軽い症状が続きますが、一部の人は肺炎となり(感染者の3〜5%程度)、重症化することもあります。
一般的には、小児の方が軽くすむといわれています。

●診断法は?
患者の年齢や病気の経過・症状、レントゲン所見などから総合的に医師が判断します。
主な検査方法としては、のどから採取した検体(咽頭ぬぐい液や痰)から病原そのものを直接検出する方法が確実とされていますが、とても時間がかかります。また、血液中の成分(抗体)を検査する方法もありますが、採血が必要であり、またそれだけで診断することが難しいことも多いようです。
最近では、のどの検体を使って肺炎マイコプラズマの遺伝子を検出する方法や、より簡便な迅速診断キットが使われるようになってきました。しかし、実際に肺炎マイコプラズマに感染していても、のどには菌体がほとど存在しないこともあるため医師の判断が重要となります。

RSウイルスの予防法・治療法について

●RSウイルスの予防法は?
手洗い、うがい、日常的に清潔を保ちましょう。
この病気の予防接種はありません。飛沫感染や、物を介した接触によって感染することが多いので家庭内感染が起こりやすい病気です。
幼稚園や保育園に通っている児童が、家庭内に持ち込むことが多いため児童や重症化しやすい乳幼児やご高齢の方がいる家庭では特に注意しましょう。


●RSウイルスの治療法は?
発熱や呼吸器症状を和らげる対処療法が主体となります。
残念ながらRSウイルスに効果的なお薬はありません。去痰剤や気管支拡張剤など、症状にあわせたお薬を処方します。
細菌感染の合併が疑われる場合は抗生物質も使用することがあります。

●保護者の皆様へ:家庭でできること5つ
1.水分を与える
脱水症状を起こさないように、上手に水分を与えるようにしましょう。
2.鼻水を吸い取る
鼻づまりが起こることが多いです。こまめに吸い取ってあげましょう。
3.湿度調節
呼吸が楽になるように、加湿器などで湿度を調節してあげましょう。
4.手洗いうがいの徹底
患者と接した後は、うつってしまわないよう手をよく洗ってうがいをしましょう。
5.1週間は人混みを避ける
症状が良くなっても1週間程度はウイルスを排出します。人が集まる場所は避けましょう。

赤ちゃんから大人まで何度でもかかる可能性のある病気ですので、家族全員が毎日手洗い・うがいをして予防を心がけましょう。
ご不明・ご不安なことがございましたら、お気軽にお問い合わせください。

RSウイルスとは

●RSウイルスとは
毎年冬季に流行し、2歳くらいまでにほとんどの乳幼児が感染する病気です。
風邪の原因ウイルスの一つで、赤ちゃんから大人まで何度もかかることが特徴です。
多くは風邪症状のみで済みますが、赤ちゃんやお年寄りでは重症化し細気管支炎・肺炎などの症状を起こすことがあるので注意が必要です。

 

●症状
感染後4〜5日の潜伏期を経て、鼻水、咳、発熱などの症状が現れます。さらに重症化が進むと気管支炎や細気管支炎を発症して、呼吸するときに「ゼーゼー」とか「ヒューヒュー」といった喘鳴が現れたり、中耳炎を合併したりすることもあります。通常は1〜2週間で回復しますが、未熟児や心肺に基礎疾患のある小児は重症化しやすい傾向があり、重症化した場合は、入院治療が必要です。新生児では発症後に無呼吸を起こすことがあるので特に注意が必要となります。


熱をともなう咳、あるいは強い咳が出たら医師に診てもらいましょう。
早めの発見でまわりへの感染を防ぎ、自身の重症化も防ぐことが重要です。

アレルギーで起こる病気−食物アレルギー、アトピー性皮膚炎

■食物アレルギー
赤ちゃんに多く10人に1人、みられるといわれています。
消化機能が未熟なため、食物に含まれるタンパク質を分解しきれず大きな分子のまま吸収してしまいます。
そのためIgE抗体(アレルギーの原因物質をつくるもの)が作られやすく、アレルギー反応を起こしやすいのです。
主な症状として、発疹・じんましんなどの皮膚症状、腹痛などの消化器症状、ゼーゼーするなどの呼吸器症状があります。
二つ以上の症状が急激に激しく起きることをアナフィラキシーショックといいます。
赤ちゃんの食物アレルギーは、年齢とともに消化力の発達によって治っていくことが期待できます。

■アトピー性皮膚炎
皮膚にかゆみを伴う湿疹が見られ、よくなったり悪くなったりを繰り返しながら慢性的に続きます。
頭部や顔、関節部分や耳などに赤い発疹が生じ、体中に広がることもあります。耳の付け根がただれて切れる「耳切れ」という症状も特徴の一つです。
季節の影響(夏の汗・日差し、冬の乾燥等)を受けて症状が変化します。

<受診前にメモしておきましょう>
症状や原因を少しでも早く理解、発見するために必要な情報です。是非メモしておいて医師に伝えるようにしましょう。
■初診時
・初めて症状が出たときの症状(例:湿疹、じんましん、ゼーゼーなど)
・症状が出たきっかけとされるもの(例:食べ物、動物、引っ越しなど)
・その後の経過(持続している、再発した、繰り返すなど)
・これまでにかかった病院、検査結果、使用した薬
・家族のアレルギーの有無
・ペット、喫煙者の有無

■定期受診
(食物アレルギーの場合)
 ・ 除去している食べ物、誤食して症状が出た・出なかった経験
 ・食べてよいか確認しておきたいもの
 ・園や学校へ提出する書類について確認したいこと

(湿疹の場合)
 ・湿疹の状態
 ・使用した軟膏の種類と量
 ・軟膏の効果(例:塗っても効かない、塗れば効くけれどすぐ悪化する)
 ・余っている薬の種類と量(余っている薬を全部持参するとより良いです)

(ぜんそくの場合)
 ・咳やゼイゼイの出た日、発作のきっかけ、その時の対応
 ・予防薬の使用状況、余っている薬の種類と量
 ・ぜんそく日誌やピークフローをつけている場合は、忘れずに持参する



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