便秘症は、身近な病気、よくある病気でたいしたことではないと考えられがちな病気の一つです。
しかし、便秘症のお子さんは排便時にとても痛い思いをしていたり、苦しんだりしていることが多く、放っておいてよい病気ではないのです。きちんと治療をしないと悪循環を繰り返し、腸が異常に膨らむ「巨大結腸症」や、おもらしが続く「遺糞症」という状態になってしまうこともあります。便秘症と判断された場合はすぐに治療を始めましょう。

●便秘症とは
便が長い時間出ない、または出にくいことを指します。週に3回より少ない・5日以上出ない日が続けば便秘と考えます。毎日出ていても、出す時に痛がる・肛門がきれて血が出るような場合も便秘です。
さらに、腸に便が溜まりすぎると少量の便が頻繁に漏れ出るようになり、小さいコロコロの便や柔らかい便が一日に何回も出ている場合も便秘の疑いがあるのです。

●診断法
便の回数・硬さなどを聞いて診断します。必要に応じてレントゲン撮影・超音波検査を行う場合もあります。
普段は便がよく出ているのに一時的に便秘の状態になっただけのときは「一過性便秘」といい、浣腸や薬で便を出してあげれば元の良い状態に戻る場合がほとんどです。

●治療法
浣腸や下剤などのお薬で治療します。便秘は治療が不十分だとだんだん悪化してしまうため、週に3回以上、苦しくない・痛くない状態で排便できるよう、きちんとお薬を飲ませることが大切です。

10人に1人かそれ以上が便秘症と言われているほど、こどもの便秘症は珍しいものではありません。
だからといって放置しておいて良い症状で決してなく、慢性的な便秘にならないためにも早めに適切な治療を受けるようにしましょう。お気軽にご相談ください。