筆者も小学生のころ、レモンのしぼり汁と蜂蜜を混ぜた、母のお手製のドリンクを、
夏になると毎日のように飲んでいた記憶があります。

プーさんのハニーハントも癒されますね。

しかし、乳児に痛ましい事故が起こったことは皆さまご周知のとおりです。

東京で、蜂蜜の摂取が原因と推定される乳児ボツリヌス症による死亡事例がありました。
離乳食として与えられていたそうです。

この乳児ボツリヌス症は1歳未満の乳児に特有の病気です。

我が国では2008年までの約20年間で数十例の報告があります。

しかし米国では近年でも毎年100例以上報告されています。

ボツリヌス菌の芽胞を摂取すると、腸管内で菌が増殖し、
その際に産生された毒素によって様々な神経症状を引き起こすことがあります。

死亡するまでは稀ですが、便秘に引き続いて、筋力低下、哺乳力低下や泣き声が小さくなるなどの症状が出現するそうです。

乳児では腸内細菌叢が成人と異なりまだ不安定で、ボツリヌス菌の感染に対する抵抗力が低いためと考えられています。

乳児であるがために抗毒素療法がなされることはなく、対症療法となります。

予防するには、1歳未満の乳児にはボツリヌス菌に汚染されている可能性のある蜂蜜等の食品を、
保護者が食べさせないようにするしかありません。

また成人でもボツリヌス菌による食中毒はあり得ます。ご注意願います。

蜂蜜自体はリスクの高い食品ではありませんが、1歳未満の乳児には与えないようにしましょう。