2017年3月4日に愛知県医師会感染症・予防接種研修会が開催されました。

今回の演題は以下の通りです。

・「日本のHIV感染症/エイズ診療の現況」
・「予防接種・感染症に関わる最新情報を含んだ情報提供」
・「愛知県広域予防接種事業について」

この中から本日は麻疹、はしかについて。

わが国は2015年に世界保健機関により麻疹排除を達成していることを確認されました。

しかしその後も海外旅行や大規模コンサートをきっかけにして、2016年夏に関西や関東で流行が見られました。

近隣では三重県で先月集団感染が発生しました。

世界にはまだ麻疹対策が進んでいない、あるいは再流行している国があります。

麻疹は空気感染します。
ですから同じ空間にいただけで感染する可能性があります。

有効は治療薬はありませんので、感染対策はワクチン接種しかありません。

我が国で麻疹排除状態を維持するためには、高いワクチン接種率を維持する必要があります。

現在1歳児と年長児において、定期の予防接種として麻疹風疹混合のMRワクチン接種が推奨されています。

対象年齢を外れても接種できますが任意となるため有料です。

対象の年齢の方は早期のワクチン接種をお勧めいたします。

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