アレルギーで起こる病気−食物アレルギー、アトピー性皮膚炎
■食物アレルギー
赤ちゃんに多く10人に1人、みられるといわれています。
消化機能が未熟なため、食物に含まれるタンパク質を分解しきれず大きな分子のまま吸収してしまいます。
そのためIgE抗体(アレルギーの原因物質をつくるもの)が作られやすく、アレルギー反応を起こしやすいのです。
主な症状として、発疹・じんましんなどの皮膚症状、腹痛などの消化器症状、ゼーゼーするなどの呼吸器症状があります。
二つ以上の症状が急激に激しく起きることをアナフィラキシーショックといいます。
赤ちゃんの食物アレルギーは、年齢とともに消化力の発達によって治っていくことが期待できます。
■アトピー性皮膚炎
皮膚にかゆみを伴う湿疹が見られ、よくなったり悪くなったりを繰り返しながら慢性的に続きます。
頭部や顔、関節部分や耳などに赤い発疹が生じ、体中に広がることもあります。耳の付け根がただれて切れる「耳切れ」という症状も特徴の一つです。
季節の影響(夏の汗・日差し、冬の乾燥等)を受けて症状が変化します。
<受診前にメモしておきましょう>
症状や原因を少しでも早く理解、発見するために必要な情報です。是非メモしておいて医師に伝えるようにしましょう。
■初診時
・初めて症状が出たときの症状(例:湿疹、じんましん、ゼーゼーなど)
・症状が出たきっかけとされるもの(例:食べ物、動物、引っ越しなど)
・その後の経過(持続している、再発した、繰り返すなど)
・これまでにかかった病院、検査結果、使用した薬
・家族のアレルギーの有無
・ペット、喫煙者の有無
■定期受診
(食物アレルギーの場合)
・ 除去している食べ物、誤食して症状が出た・出なかった経験
・食べてよいか確認しておきたいもの
・園や学校へ提出する書類について確認したいこと
(湿疹の場合)
・湿疹の状態
・使用した軟膏の種類と量
・軟膏の効果(例:塗っても効かない、塗れば効くけれどすぐ悪化する)
・余っている薬の種類と量(余っている薬を全部持参するとより良いです)
(ぜんそくの場合)
・咳やゼイゼイの出た日、発作のきっかけ、その時の対応
・予防薬の使用状況、余っている薬の種類と量
・ぜんそく日誌やピークフローをつけている場合は、忘れずに持参する