●流行時期
例年6月〜8月にかけて手足口病は流行のピークを迎えます。数年おきに大きな流行がみられ、過去にも1990年、1995年と大流行があり2000年にも比較的大きな流行が起こっています。
2020年シーズンはコロナ対策の徹底もあり、インフルエンザ同様ほとんど流行しませんでした。しかし、愛知県では、ここ10年で見ても2011年、2013年、2015年、2017年、2019年と2年毎に中規模の流行を繰り返しています。(愛知県衛生研究所)

●原因となるウイルス
手足口病は主にエンテロウイルス属の「コクサッキーウイルス」や「エンテロウイルス」によって引き起こされる乳幼児や小児に多い感染症です。その名が示すとおり、手のひら、足の裏、口の中に現れる水疱性の発疹を特徴とした病気です。原因となるウイルスにはいくつかの型があるので、何度もかかってしまうことも珍しくありません。
ウイルスの潜伏期間は3〜5日です。

●感染経路
咳やくしゃみなどによって発生する飛沫により感染する飛沫感染と、便や水疱内容物のウイルスが手指を介して感染する接触感染によって感染します。
特にこの病気にかかりやすい年齢層の乳幼児が集団生活をしている保育施設や幼稚園などでは注意が必要です。お子さま達同士の生活距離が近く、濃厚な接触が生じやすい環境であることや、衛生観念が未発達であることから、施設の中で手足口病のお子さまが発生した場合には、集団感染が起こりやすくなってしまいます。
乳幼児では原因となるウイルスに感染した経験がないお子さまの割合が高いので、感染したお子さまの多くが発病します。

●予防方法
手足口病は、手指や飛沫を介して感染するので、手洗い・手指消毒やうがい、身の回りの消毒が基本的な予防方法です。
発症しているお子さまと接触した場合は、手洗い、手指消毒、うがいを行いましょう。
新型コロナウイルス感染症の拡大によって、例年よりも手指消毒や、マスクの着用により飛沫感染の予防をお子さまでも行っていますが、流行のピークを迎える時期は、熱中症対策のために小さなお子さまのマスク着用を行っていない場合もあります。
もし保育施設や幼稚園にお子さまが通われている場合は保育士と連携を取っていただければと思います。

●受診のポイント
子どもがかかりやすい手足口病から確認できます。

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