●ヘルパンギーナとは
主に夏に流行し、2~5日の潜伏期の後、急に38~40℃の高熱と口の粘膜にあらわれる小さな水ぶくれを伴う発疹が特徴です。現れる水ぶくれは1~2mm程度の小さいものが10個程度ですが、破れて潰瘍になると激しい痛みを伴います。
発熱時に熱性けいれん、腹痛や嘔吐、頭痛などが起きることもあります。さらに、水ぶくれによって飲食がしづらくなり、脱水症状を起こすこともあるため乳幼児は注意が必要です。熱は2~4日ほどで下がり、解熱後にやや遅れて水ぶくれも消失していきます。

●原因
感染者の咳やくしゃみのほか、唾液や鼻水がついたおもちゃを貸し借りすることで感染します。
原因の多くは、「エンテロウイルス」と呼ばれるウイルスですが、コクサッキーA16、A4、B6 、エコーウイルスなどたくさんの型があり、そのため、毎年かかることもあれば、一年に何度もかかってしまうこともあります。
高温多湿の夏場は夏風邪の原因となるウイルスや菌が増殖しやすく、かつ夏バテや疲れなどで体力が落ちているときは、高齢者を含めた大人も注意が必要です。

●治療
ヘルパンギーナの原因であるウイルスには、効果が期待できる抗生物質はなく、特効薬がありません。
症状を和らげる解熱鎮痛薬などを使用しながら、脱水症状を防ぐために市販のイオン飲料や経口補水液などでこまめに水分補給を行うといった対症療法を行いながら、免疫力で治るのを待ちます。

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